常に se をともなう動詞は伝統的に再起動詞(verbo reflexivo)あるいは代名動詞 (verbo pronominal)と呼ばれる。辞書においては levantar-se のように対格形に再帰代名詞をとることで一種の「自動詞化」が見られる場合に再帰動詞という名称を用い、se の意味が明瞭でなく常にこれを伴って現れる atrever-se などを代名動詞と呼ぶという傾向があるが区別は必ずしも明確ではない。たまたま対格あるいは与格の位置に再帰代名詞をとることで転義がおこる場合を含めて、たんに[+-se] として扱う辞書もある(Academia das Ciências de Lisboa, Dicionário da língua portuguesa contemporânea, Verbo, 2001, Lisboa). 本小辞典においても池上(1997) にしたがって「se付き動詞」の名称を用いる.
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池上岑夫 (1997) SE考 大学書林.
