中世ラテン語 latim medieval
 紀元476年の西ローマ帝国の滅亡により、俗ラテン語が衰退し、かわってロマンンス諸語が発達していくなかで、中世前期に、聖職者や官吏などによって文語として引き続き用いられたラテン語のことを言う。古典ラテン語とも古代のキリスト教ラテン語とも異なり、中世の西欧世界の標準語として確立し、おもに、知識階級の共通語として、宮廷や教会、大学、国際交流の場において用いられた。

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