過去分詞 particípio passado
 ポルトガル語の動詞には規則的な過去分詞に加えて不規則な過去分詞を持つものがある。規則的な過去分詞については以下の表1に示す通り、動詞の語根に幹母音を介して接尾辞 «-do» を付加することで得られる。

 いっぽう以下の表 2 にみられるように不規則形の過去分詞を持つ動詞が数多く存在し、また相当数の動詞が表 3 にみられるように規則形と不規則形のふたつの過去分詞をもっている。たとえば以下のような動詞は二通りの過去分詞(二重過去分詞)をもっている。

 以上、過去分詞の形式を基準にすると動詞は以下の3とおりに分類される。
1. 過去分詞規則形のみを持つ動詞
2. 過去分詞不規則形のみを持つ動詞
3. 過去分詞の規則形と不規則形を持つ動詞

伝統的には能動態では規則形、受動態では不規則形という規範が提唱されているが、使用の実態は複雑で規範とはかなり乖離している。

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