対格形 acusativo, forma acusativa
 名詞は代名詞化したときに主格形をとる場合と対格形をとる場合がある。統語的にみて前者は文の主語として機能している場合で、後者は動詞の直接目的語の場合である。
(1) A Manuela estudou o documento. マヌエラはその書類を調べた.

  主語 «a Manuela» を代名詞化すると(2) が得られる.
(2) Ela estudou o documento.

 直接目的語 «o documento» を代名詞化すると(3) が得られる.
(3) A Manuela estudou-o.

 対格形は人称によって以下の形式があるが、3人称以外は与格形と同形である. また性の区別があるのも3人称に限られる.
1人称単数
me
1人称複数
nos
2人称単数
te
2人称複数
vos
3人称単数
o/a
3人称複数
os/as


 与格形は基本的に【前置詞a+名詞】を代名詞化したときに得られる。いずれも無強勢代名詞である。

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