連続する語と語あるいは音節と音節とのあいだで複数の母音が融合して変化する現象を言う。伝統的には統語音韻論(fonética sintática) の分野で扱われた問題である。
たとえば語末の母音と語頭の母音が接する場合、それぞれの母音の音質、アクセントの有無により音質の変化がさまざまであり、事情はやや複雑である。
また語末の «-s» については〈子音+母音〉、〈子音+子音〉の音の融合ケースであるが、これらの音声変化については特に
同化として扱う
(*)。
形態的な面を扱う
縮約と区別する。
(*) 彌永史郎(2005) 『ポルトガル語発音ハンドブック』大学書林. p.148-150, 彌永史郎 (2010) 標準的ポルトガル語の音韻体系 歯擦音の同化 ANAIS XLII 日本ポルトガルブラジル学会, p. 1-18.