過去分詞の分詞構文 construção participial
 分詞構文には動詞の過去分詞形を用いて表すものもある。現在分詞の分詞構文と同様に、時間、動作の並行性、動作の連続などを表す。過去分詞を用いた分詞構文では、分詞節の動詞が表す事柄が、主節が表す事柄が起きるときには完了している。以下の例文では、分詞節が表す「ドアが修理される」ことは、主節が表す「部屋が静かになる」時には完了している。

Consertada a porta, a sala ficará silenciosa.ドアが修理されれば、部屋は静かになるだろう。


 過去分詞は、分詞節の主語の性数に合わせて性数変化する。例文では、分詞節の主語 «a porta» が女性名詞なので、過去分詞は «Consertada» と女性形となる。

 また、例文のように、分詞節の主語が主節の主語と異なる場合、分詞節の主語は過去分詞の後に置く。過去分詞の分詞節で使用可能な動詞は、他動詞、および、一部の自動詞(非対格動詞)である。他動詞の過去分詞節は、現在分詞の分詞節の sendo や estando を省略した形といえる。


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